7年前になりますか、トルコの大地震。
その日わたしはトルコにいた。
パリから午後トルコのイスタンブールに入った。イスタンブールの観光は
後日にすることにして、アンカラに行った。その日の夜イスタンブールを大
地震が襲った。
アンカラにいてなにやらトルコ人たちが騒いでいたり、新聞に人だかりがし、
不安そうな顔を見て何かあったんだなーくらいにしか認識できなかった。
1週間後イスタンブールに戻って空港で初めて大地震があったことを知った。
公園や広場にベッドや家財道具を出し生活してるではないか。
イスタンブールの空港から家に電話をした。
もしもし・・・・俺だ・・・・・
・・・・・・エ!?・・・・お父さん!!!!・・・・しばらく絶句。
イスタンブールを大地震が襲って1週間。なんの連絡もないわたしはきっと
この地震でやられたのではないか。いつも安ホテルに泊まるからきっとガレ
キの下になったのではないか、探しにもいけない、とかみさんは覚悟を決め
ようと義兄にも相談をし、葬式の用意のため部屋を片付け始めたというのだ。
そうとも知らず申し訳ないことをしたものである。
地震があると、かみさんが絶句したときのあの電話を思い出す。