自分ては良いと思っていても、その事を100パーセント良いと自分で思っているわけではない。そんなに自分を信じてはいないから。自分に裏切られることがよくあるから。
わたしの絵を見たいからと、アトリエを訪ねてくれた方がいる。描き貯めた50枚位の、紙に描いた抽象的な絵を見てくれた。そしていくつかの絵を取りだしていた。時々これいいてすねーと呟きながら。
職業的な画家であろうとなかろうと、自分以外の人から「これは良いですね、」と、言われる事ほどうれしいことはない。自分が良いと思っていたものを、他の方から認められることはなによりもうれしいことなのです。
でも、ゴッホはちがったな。これはいいものなのだ。必ず認められるから大事にせよと、弟のであるテオに言うのですから。