よく皆さんから、剣道の高段位は剣道界などへの功労、功績によって決まるのでしょ、とそう思われているようですが違います。段位取得は相手との対戦のいかんによって決められます。
8段位は1次審査は2人の受験者と対戦します。合格者は2次審査に進みます。また合格者同士で対戦し、最終審査を受けます。1次審査を通過した者さえ、仲間から大変な称賛を受けることができるのですからいかに厳しいものかわかると思います。
自分の審査結果を知ることも可能です。何人の審査員が合格の○印を付けてくれたのかは、次のステップへの励みとなりますから。2次通過した者は、日本剣道形と論文に合格すると念願の8段という最高位を拝受できるのです。わたしの知るI先生は33回目の挑戦で8段取得でした。
いまのところ老生は8段はその気が起きてきませんね。近いうちに稽古再開と、希望だけはもっています。
こんなにも難関な8段位を売り買いした剣道連盟居合道の審査員と、依頼した受験者を誠に残念に思います。剣道と居合道は違いますが、多くの剣道愛好家のこころを深く傷つけたことは間違いありません。
冗談でも「先生はいくら支払ったの」と言われるくらいですから、多くの剣道愛好家たちも残念な思いをしていることでしょう。