1月の晦日のきょう、描く人ばかりではなく、なんとなく8名の方がアトリエに顔を出してくれた。最近センセが凝りだしている「しるこ」をすすり、コーヒーを飲みながらあれこれと雑談が愉しげだ。最長老のマダムNは外階段を娘さんの介護をえながら、1段1段と10分かけて昇り、アトリエに無事到着。そして絵を描いた。描く絵がだんだんと小さなってきていることがセンセはとても気がかりになっている。人は、生命を閉じる時、画く絵がちいさくなることをセンセは知っているからだ。しかしアトリエに来て絵を描いた日は食欲もありよく眠れているようだ、と娘さんが言っていた。Nさんはアトリエに来ることが一日のすべての戦いのようである。画くかぎりNさんはまだまだ現役中なのだと思う。素晴らしき98歳だ。