画家さんには人それぞれ個性があるように、制作スタイルも作品もさまざまである。大家と
いわれる方でも傍目にはずっといっしょというか同じ絵に見えるし、”また同じ絵”なのである。
作家たちはそれぞれテーマを持ち、いつも飽きたらず深く追及していくからなのだが。雪の風
景を描く人はずっと雪景色だし、人物を描く人は、ずっと人物だし、静物画を描く人はこれまた
卓上静物である。イタリアの片田舎でどこにも行かずずっとほこりのかぶったビンを描きつづ
けて一生を終えた有名な画家(名前が出てこないんですよ。モランディー、でした。は多くの画家たちにたくさんの影
響を与えた人だが・・・・・。
そんな中ピカソだけは違うな。絶えず破戒し、追求し、構築し、発展展開させ、を繰り返してい
った凄い人である。。それもすさまじい勢いと精力で。アトリエに来ているある方が、”もう飽き
たから観に行かない”といっていた言葉がとても気になり、わが身を顧みながらこんなことを考
えているこの頃である。