描きたいからスケッチするのだがどうしてかすぐには絵にならないことが多い。気合が入ってバーといっきに作品に仕上げるときもあるがこころが入らないというのか形だけを追うからなのかいいものができないのだ。逆にむかし描いたスケッチからそれを急に絵にしたくなったりするのだ。10年前に行ったモロッコの風景スケッチがとてもなつかしくどこの地点で描いたのかそのときの感情も消え失せているのだが熱い思いがよみがえり描きたいという強い欲求がわいてくるのだ。きっとこころが入るのだろう、案外うれしいのができたりするのだ。自分は写実的ではないのだなと思う。そこにある物や形よりそこに沸いた感じが描きたいのだなと思う。いまやっているものはそういったものが多いしおもしろい。
(モロッコ・ラバト)
(カプリ島)
(冬のカフェ)