(アトリエのさくら)
昨日とうって変わって今日の生徒さんたちは迷って描いていました。
うまく描きたいという気持ちが強くあるからなのか、思うように描けない
というジレンマからなのか、イメージが湧かないからなのか、最後は
描いたカンバスを拭き取り消してしまいました。うちある生徒さんは描
けないからといって早々に帰っていってしまいました。打続く地震で家
の壁に亀裂が入ってしまい修繕に多額のお金がかかると嘆いてい絵を
描いている気分ではなかったのかもしれませんが、センセはとても悲し
く思いました。いい絵を描かすことができればまた違った勇気が出たろ
うにと思うとわが身の力量不足をとても済まなく感じるしだいです。
絵を描くという仕事は思うように行かないのが普通で、この連続の中で
たまーに自分でもアレーっと思うくらいいいのができるものなのです。
絵の良し悪しは自分で判断するものなのですが、お教室ではセンセが
”いいねーとかだめだねー”と他者が判断してくれますからそれに依存
しがちになります。自分で見極める力がそのうち備わってくるのです。
センセにしたってある公募展に7年も連続して落選しているのですが
そのたびごとに猛烈なる努力をし強くなり描く力を蓄えてきたのです。
描けないとほんとに情けなく描くのがいやになりますがそれが当たり前
でそのたびに描く力が少しずつついてきて進歩するのです。一歩前進
すれば二歩後退するのが普通です。それを繰り返す力があるかどうか
が大切だと思うのです。絵の道は厳しいねエー。