高校を卒業して20年たった子たちが集まってわたしの古希を祝ってくれた。
ホテルニューオオタニのレストランの40階にはコックとしてこの道一筋にが
んばっているH君がいるのだが、一度はこんなところでクラス会が開けるよ
うになったらいいね、なんていってたのだが実現をさせたのである。
彼らはいま38歳。職場でも家庭でもいま一番大変な時だろうが困難をのり
こえクラスの半数以上が集まった。この子たちの高校生活のすさまじさは
高文研社から本で紹介もされたほどである。
シェフH君の帽子の高さはまだ40センチくらいだがよくここまでがんばってやっ
てきたとみながそう思っているようだ。かれも自分の職場と晴れ姿をみんなに見
てもらえ誇り高く感じたと思うし、仲間たちもそんな彼の姿を見てうらやましいと
感じたに違いない。
心配かけた生徒は必ず立派に成長して堂々とした姿を見せてくれるからおもし
ろいものである。それがまたとてもうれしい。高校時代は人生のなかの激動の
時代。信じてやってきてきたことが間違っていなかったと思う。
そして参加できなかった子たちのことに心ひかれる。どうしているかな。くじけ
ずにやっているかな。こんな厳しい時代のなかだから辛抱してのりこえていけ
と励まして
やりたいと思う。
先生奢ってといっていた子たちが、先生から会費いただけません、と祝儀を出そ
うとしても受けず自分たちが先生にご馳走できるよいうになったこと喜んでもらい
たい・・・、なんて立派なことを抜かすようになったものだと感心した。そして少しこ
の国の行く先に目を向けるような会話もするようになっていた。
地元の町田に戻って2次会をしたがなかなかの盛り上がりであった。
うれしい一日であった。
アトリエのSさんが陣中見舞いだと行って手作りのカレーを作ってもってきてくれた。
制作中お腹がすいていたのでとても有りがたかった。ご馳走さまでした。