木炭デッサンをしていると、”どうしてそんなに描くのですか”なんでも描ける
のに!?と言われた。みなさんはそんな目で見ているんだなー。
しっかりした絵が描けるようになったと思ったことはただの一度もないのだ。
どうしたら描けるようになれるのか、毎日がその追求で悩み苦しむのである。
しっかりしたものが少しでも描けるようになりたいと言うその一心で描き続け
ているのである。生きている限りその連続であろう。
いま木炭デッサンにのめりこんでいる。イーゼル会のUさんにいただいたお
手製の木炭がとても描き易いのだ。焼きにむらがあるのがいいのである。
やわらかいもの、逆に硬いもの、鉛筆くらいの太さから、その芯くらいの太
さまであって、しかも木炭には木の髄というか芯があって折れにくく、しなり、
コンテの黒さから、アイボリーまであるのだ。いつも只でいただいてくるのだが
とても重宝している。
簡単にスケッチしてきたものを改めてデッサンにおこしているのだがこれがと
ても面白い発見があるのだ。作品として保存できる感じで今年はもう100枚を
越した。色彩は施してないのだがモノトーンがおもしろく感じる。あまり時間を
かけないのだがもっと丁寧にやったらいっそう表現が豊かになるのだろうが、
いまはすべてのスケッチブックを見直すことに主眼を置いているからこのまま
続けよう。
(パリの路地裏)
(カフェ・オデオン付近)
(セーヌの橋)