メトロのシャトレは多くの乗り換えをする地下鉄駅でとても混雑をする所。
電車はホームの右から左の方向に向かって入ってくる。ドアーか開く。
降りる人と乗る人であふれるホームは日本の通勤ラッシュに似ている。
乗ろうとしたが前の人が動かない、後ろからは早く入れって感じで押してくる。
押し押されながらやっと乗れた。やれやれと思ったら前の男が”おじさんいま
何時?”って聞く。つり革につかまりながらもう一方の腕を上げ時計を見る。
”OO時だよ”って教えてあげる。動き出した電車の中で友人が”大丈夫”かと
心配してくれたので”うん、大丈夫だよ”って応えながら念のためズボンのポ
ケットに手をあてると、””ない!!??””財布がないのである。”やられたー”
まんまとスリにやられてしまったのである。見事な瞬間である。
あまりの悔しさに次の日現場検証をした。
スリ団は中学生くらいの男女5人組である。一人の男がドアーの入り口に立つ。
その男がもたもたして中に入れない格好をする。と後ろから2人の男が狙った
獲物を押す。一人の女が獲物の横に立ち腕にカーデガンをもって周りからは
見えないように隠す。こうして獲物を取り囲んで、からだを密着させることによ
って抜き取りの行為をやりやすくする。もう一人の男は入り口のドアーのところ
に立ち両手を広げてドアーが閉まらないようにする。すべてが終わると合図を
して一斉に降りるのである。この間1分位か。
狙われるのは日本人。貴重品や現金を持ち歩くのを知っている。また無警戒
だし、盗られた経験に乏しく学習をつんでいないから狙われるのである。小生
などまったくの無警戒であった。おまけにその日は駅でカルネ(回数券)を買う
ために財布を出したのである。友人から人前で財布を出してはいけないと教え
てもらっていたがその意味がわからずあまり注意をせず平気で財布を出し入
れしていたのである。きっとその時彼らはどこに財布をしまったかを見ていたの
かもしれないのである。
でもそれ以後何回か襲われているのである。そのたびにスリの腕をつかんで
”なにをする!!”と平気で日本語で怒るのである。周りの人間は知らん振り
をしているが降りる時”アタンション”(なんて気をつけてね)なんてお世辞を言
ってくれるのだが・・・・・。キリスト教の国からなのか富める者から病める者が
盗ることをそんなに悪くとは思わない平等思想がそうさせるのかわからないが
周りは案外とあっけらかんとしているのである。
教訓
貴重品は持ち歩かない。
どうしてもの時やパスポートは必ずシャツの下、肌につけること。出し入れする
ときちょっと恥ずかしいけど堂々としてやる。
財布など人前で出し入れしない。どこにしまうか見られるし現金をもっているこ
とが知れる。
俺は警戒しているぞという態度を見せる。
でもほんとは盗られた経験をしなければ本との警戒心はもてないかもね。いくら
口で言ってもダメかもね。
あなたがあまり大きな被害にあわないことを祈っています。
それでもやっぱりパリはいいねー。
(パリのカフェ)