ムッシュOがアトリエに姿を見せた。ちょうど居合わせたNさんも加わって話し込んだ。Oさんとはパリで3年間なにかにつけ親しくお付き合いをしていた方である。ちょうど3人は1938年生まれの間柄と言うことで、自然と身内のような間柄になれるのだから不思議なものである。ときを忘れて絵の話、生い立ちや、親たちの時代のことなど、ワインをやりながら懐かしく聞き合った。残された時間の短さを感じながら、お互いの話をこころで聞くことが出来た。Nさんの奥方が心配して連絡をしてくれ、それを機にお開きになった。
なんとも言えないいい時間でした。
伊豆のムッシュOさんのことが懐かしくなって、電話を入れてみた。お元気な声ではつらつとしていた。奥様がちっとも外へ出なくて困ると、心配しておられた。沼津への裸婦デッサン会、裏山へのみかん畑の手入れと、健康そのものだったOさんが、”毎日新聞読んで、テレビを観て、なにもしなくて一日が終わる” といっていたけど、これからいい季節を迎えます。お天気のいい日には海に出かけ美味しい空気をいっぱい吸っていてくださいよ、そのうち逢いに行くからね、Oさん!! Oさんとパリで過ごして一か月間が懐かしい・・・・・