わたしの剣道の先生から依頼されて始めた海老名教室に新人のムッシュが入ってきた。初めの日に、自由に描きたいのか、基本的なことを学びたいのかと質問した。上手く描いた絵には辟易しだしているわたしにとっては重要な選択である。巧い絵はみんなきれいで上手で丸く納まっているから、みんな同一のものに見えてくるからである。新人さんは、やはりはじめは教えて欲しいということで遠近法から始めたのだが・・・・・
今日その新人さんが初めて仲間モデルの人物画を描いた。初め簡単に画用紙の中に全身を入れて描いてみてください、頭と脚先は少しははみ出してもいいですよ、とのアドバイスだけして。なんと出来上がったデッサンを見せてもらって驚いた。上の頭の方から順々に脚の方向に向かって描き進めたのだろう。だんだんに小さくなっていき、脚先などは極々小さく描かざるをえなくなったのだろう。そのバランスの面白さに仲間のみなさんで大盛り上がり。なんとも自由で伸びやかで、それでいてかなり細部など正確に描かれていて、スーチンやパスキンみたいだねと感心させられたのである。
絵は教えることよりも、自由に感じたことを大切にして、描く力と描き続けていく習慣をつけることが大事なことだと思っている。たのしみな新人さんである。
”間違いの訂正で~す”
過日のブログにアトリエの鎌倉スケッチの日を3月31日と書きましたがとんだ間違いでした。当日はアトリエのお花みの日でした。鎌倉スケッチは4月でした。みなさん間違って鎌倉に行かないで、お花見にアトリエにお出で下さいよ。ワインと長野県茅野市流れ清水産のシードルを卒業生のムッシュKから入手しております。どうぞご期待ください。以上。
上記のムッシュK宅から頂いてきた野草が花をつけました。