きょうがわたしの一周忌。
もし心臓が治ったら
初めに脈をとってみよう
正確かなー
とんで無いかなー
もし脈が治ったら
坂道がのぼれるのかな
駅の階段平気かな
赤信号走って渡っても平気かな
もし脈が治ったら
アトリエの森を20周
境川4キロ走れるかな
もし脈が治っても
剣道の稽古どうするかな
5時間の手術が終わって、人工心肺から切り離され、口からのどに差し込まれていた太い管を力いっぱいに引き抜かれる時の恐怖と痛さ。おおいしさん!口を開けて!と何回も呼ばれていた。自力呼吸の瞬間は実に怖ろしかった。すこしの眠りから覚めたとき執刀医から”上手くいきましたよ!!”との言葉はほんとにうれしかった。手術終ったんだ!心臓治したんだ!とうれしくて喜びにあふれてずっとボーっとしていたと思う。
あれから丸1年。心臓は見事に正常な流れと拍動を続けている。不整脈もいまのところまだ再発していないのが信じられないくらいの驚きである。いつまで続くかわからないがほんとにすごい治療である。体力はすっかり落ちた。以前の自分の面影はない。別人になっている。もう歳だからしょうがないでしょ、とカミさんは言うが
まったく情けなく思う。
これから2年目に入るが体力の回復とアトリエの再建に力を入れたいと思う。そして心配かけた仲間のみなさん、知人友人卒業生たち、そして家族に倍返しの付き合いをしたいと思う。いま猛烈に絵を描いている感じがする。手始めというかまだ本格的な作品にはならないが画狂人よろしく描きはじめている。来年にはエネルギーあふれる個展をして、心配していただいた人たちに感謝の気持ちを伝えたと思う。
わたしの2・26の日に