80年近くも動きつづけていた心臓の動きが止まった。その映像をやっと見ることが出来た。余りの痛ましさに見るに堪えられなくなって即、OFFにしてそのままだった。息子たちが遊びに来たついでに観てみるかと、勇気を出してCDをセットした。
あ~~~~切られていく~~~~・・・・ぽっかりとあけられた胸の中で、動くわが心臓。なんと執刀医の手術の手際の良さに驚く。、早送りの映像ではないかと思うほど手早い動きに、これを神の手というのかと納得した。切り離された血管が次々と結糸されていく。横から助手たち?の手が伸びてきれいにぬぐう動きはスローだから、映像は正規の回転なのである。ドクターKの卓越した技術である。
心臓から切り離された血管は人工心肺に繋がれていく。やがて心臓は静かに動きを止めていった。”死”である。止められた心臓には水液が満たされ(乾燥を防ぐ?)た。
黄金色に輝く心臓。悪びれずに、屈託なく、力強く動く心臓。これが生命の源なのかと不思議な思いがした。
ここまで30分が経過した。なにを待つのかしばらくドクターの手が現れないでいる。かたずをのんで観ていた息子親子とともに、きょうはここまでと映像を止めた。これからが佳境なのだろう。心臓を切り開き弁の形成手術が始められるのである。またいつの日か観てみよう。
死とは何も感じないということなんだな。