近くの空き地に秘密の基地があるとかで、こどもたちが学校に行っている間の留守を見計
らってあさ探索に出かけてみた。なんと大がかりなそれらしい創造物があるのを発見した。
どうもこれは玄関口らしい。ガムテープで整えたドアーらしきものが紐につながれて木に
結わい付けられている。どこから持ってきたのかベニヤ板が天井をつくり屋根の上には
なんと羽子板と青いスポンジとピンクのバトミントンの羽。よく見ると黄色の細い紐が空間
を仕切っていてなにやら意味がありそうだ。
裏にまわって見るとそこにも黄色の細紐がなにかの仕切りになってい、棕櫚の葉っぱと
パピエにデザインした装飾物が掲げられていて、とてもアートな感じ。すごい。
大きな立ち樹には、にゃんこの肖像が掲げられているがこれはペットを飼っているのか
団地の子供らの願望が強く表れていてなんか切ない思いがする。
空地のわきにはこれはかまどなのか、どこから持ってきたのか鉄板がブロックの上に
乗せられ、なんとドングリを食材にするのか用意されている。縄文人、いやもっと昔の
古代人の食生活を彷彿とさせる光景である。
面白いものを観させてもらった。こどもたちの好奇心旺盛な、創造力ゆたかな世界を
のぞかせてもらって楽しい思いにひたった。夕方のぞきに行ったら、なんと10人近い
子どもたちがこの秘密基地に集まって2つの集団に分かれて襲撃ごっこをしていた。
めいめいに口にはガムテープを張り、こんぼうのは先と元をガムテーブでぐるぐる巻き
にして本物の棍棒よろしく襲撃に移るところであった。どうもEくんが首謀者らしいのだ。