Hさんのブログから原子力発電について平井憲夫氏の講演を動画サイ
トで見た。東日本大震災後の講演だと思っていたらなんと1996年のも
のであった。1;45分の講演であったが真剣に聞いてしまった。そのくらい
講演の内容が現実的であったこととあまりにもの原発のいい加減さに怒
りを通り越して唖然としてしまった。平井氏は原発の建築にかかわって
20年。あまりの建築現場のいい加減さ、無責任な行政と業者のあり方に
怒りと恐れをなして仕事を離れたというまさに裏の裏まで知り尽くした専
門的な立場からの告発である。
電力の生産、販売は法律で禁止されているから電気会社は独占企業。
土建業と一体になって推進。現在50基(当時)。設計は世界一立派だが
建築は下請け孫請け任せ。配管の溶接など複雑極まるが国の検査は
いい加減。官僚の検査は天下りの素人。見えないところは手抜き。官僚
は問題を指摘しない事なかれ主義者が一流。原発地区の住民に白血病
や水頭症の発生率は多い。自治体に何百億という金をばらまいて買収。
電力の量は原発に頼らなくてもいいくらいはいて捨てるほどあまっている。
どぶ川からでも電力はたくさん作れる。しかし法で禁止しているから独占
企業だけのものだから自由気まま。ほとんどの原発が多くの事故を起こ
している。原発は安全安心未来のエネルギーの神話づくり。プルトニュ
ームの生産は日本が世界一で71トン。長崎の原爆の7千倍。フランスの
核実験は日本のプルトニュームでやっている。日本の大学の原子力学科
はどこも廃部。危険だから人気がない。などなどたくさんのお話を聞けて
わが国の政治を行う官僚も政治家たちも一流大企業といわれるところも
まったくエゴで自分たちのことしかかんげえていない。マスコミがそれ擁護
している。このお話はいまから16年前の警告である。