町田市主催の美術展、「市美展」を観に行った。アトリエの仲間では新しく入
られたHさんが出品されていた。版画美術館の1・2階を使ってたくさんの作
品が展示されていた。無審査の展覧会で思い思いの作風がこころに響いた。
国際的にはアンデパンダンテンが無審査展示だが人が制作した作品に優劣
をつけたり入落をきめたり賞をつけたりするような緊張感がないのがいい。
市美展では10回連続出品者には銀メダル、25回で金メダル、30回ではな
んとダイヤモンド入りの金メダルが授与される規定があり見本メダルを見たが
欲しくなってしまった。なかなか素晴らしい基準を作ったものだと感心した。
絵画はうまい絵とかへたくそな絵もあるがうまいとか下手とかの違いは思っ
ている感情や受けた感動をいかに表現するかにかかるのだと思う。市美展
の作品の多くのものがその表現する方法を見つけることができないため作
品が生きてこない、思いを表現しきれていない点で少し低調に感じてしまった。
上手くなくても、きれいでなくても、未完成でも、感じた思いを十分にキャンバ
スにぶっつける方法を身につける必要があるのだと思う。アトリエではそこを
見つけるようにしていきたいと思う。
春雨じゃ、濡れてしまおう