病院に薬をもらいに行く日は朝7時半にいって順番をとるのである。いつも一番
に受付を済ませるのだがきょうはすでに1名がきていてまっていた。朝食後改
めて診察に向かうのだがなんと待ち時間の長いことか。切れそうになった。
急いでアトリエに向かうとマダムIがひとり水彩画を描いていた。結局きょうは
Iさんおひとりで個人教授になってしまった。1対1じゃ気詰まりだったでしょう。
可愛そうだった。こんな日もあるのである。
WさんとSさんとで飲む。京急日の出町駅にはじめて降り立った。大卒新任で
初めてのセンセになったときの先輩教員でたくさんの刺激を受けたお二人である。
先日Wさんは奥様を亡くし彼を元気づけようとSさんとともに計画したものである。
Wさんは私の教員生活の原点になった人で一番尊敬している先生である。思い
のほか元気にしていてホッとした。この3人で会うとそのときの雰囲気そのままに
感じ学校でまた何かをやり始めたい衝動にかられた。
亡くなった奥様の愛用していたオカリナがいまわたしのアトリエにある。いつもその
オカリナを見るたびに彼女のことを思い出す。死んじゃって可哀そうだ。笑顔が浮
かんでくる。オカリナはアトリエのモチーフになっていてみなさんが描いてくれる。