いい日一日。
木村忠太展を観に高崎に行く。横浜から湘南新宿ライン快速急行で2時間。直通
一本で。初めて乗ったけどこんなに便利になったのかねえ。アトリエの仲間たち
8人とTさん夫妻が来ていた。駅前を少し入ったところに高崎市美術館はあった。
やや小ぶりだが鉄筋3階建ての小奇麗な美術館には2人の若い学芸員が笑顔
で迎えてくれた。東京から来たと告げたら喜んでくれたがなんと北海道から来た
という人もいるとか、負けたな。忠太フアンは結構いる。からだじゅうが興奮する
ようなうれしさを感ずる。西洋と東洋、抽象と具象のあいだを描く忠太作品は新し
い作風を確立したところに価値を見る。
パリで忠太の奥さん幸子さんと知己になりお宅にお邪魔したことがある。サンジ
ェルマン通りのアパルトマンには生前の忠太が愛用していたであろう家具のいた
るところに彼の手で描かれた絵があった。木箱のふたに描かれていた馬の絵、
ドアーにも引き出しにも描かれていた。ひきだしのなかにはおびただしい数のス
ケッチやデッサンがあり奥さんが出してきては見せてくれた。南仏での回個展に
も行ったな。
アトリエの仲間たちもとてもいい刺激になったようで初めて知る忠太の作品に大
感激をしていた。4月17日まで開催されているが万障繰り合わせて行かれる事
をすすめる。何がこんなに観る人を感激させるのか。素晴らしい作品に触れいい
日であった。
群馬、高崎、高村光太郎、智恵子、山口薫、山田かまち、Mさんを思い出す。
海老名20人会の初代会長の沓澤さんが亡くなったとNさんから連絡を頂いた。
海老名の電柱のある田園風景スケッチ作品が印象的である。ご冥福を祈る。
合掌。