少し雪化粧をほどこした八ヶ岳連峰が眼前に迫り、冷気がからだをひきしめる。
蓼科高原チェルトの森は雑木林の樹幹から陽がこぼれかすかに鳥のさえずり
が聞こえる。海抜1300mにある分譲地にK夫妻が工房を造った。彼は定年退職
を期に新たな匠の世界に入るため都会の生活をひきあげこの新天地に移った。
この決断やあっぱれ。Kの高校時代からの仲間たちと一緒に激励に行った。
かれはすでに飛騨高山での修業を終えるなど準備はしてきたのだが匠のプロと
して、新たな志を持っていい仕事をしてもらいたい。
傾斜地を利用した一階の工房にはすでに大きな工作機械が3台も据え付けられ
出番を待っていた。節目のある杉板を内装にもちいたロフト付きの居間には暖炉
があかあかと燃え天井のプロペラがぷるんぷるんと廻っている。太いむき出しの
張りが十文字にはしる空間はなにが来てもびくともしないような構えと造り。
新しい人生の始まりを祝う。
啄木鳥に まけない拍手 送りたい
(きつつき)
雪化粧 見惚れる姿 八ヶ岳
八ヶ岳 パノラマ過ぎて 描けません
(Kの工房)
(樹林の夕陽)
(庭の樹)
(室内)
(まき割り)
(御柱に乗るKの仲間たち)
(朝のチェルトの森)